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Global Insight vol.43

日付2017/12/22

香港

 

【2018 年度の税制における新法案】

香港特別行政区政府は、2017年10月11日、香港における中小企業スタートアップの振興及び研究開発(R&D)活動の誘致を目的に新しい優遇税制を導入する方針を明らかにしました。

1.法人税率に関する改正案
長年採用されていた全課税所得に対して一律で16.5%を課税する従来の税率から、累進方式で税率を2段 階に分け、HKD2,000,000までの課税所得に対する税率が半分の8.25%に変更されます。*1

 

課税所得
 従来の税率 
 改正後の税率 
 HKD2,000,000 まで 
 16.5%
 8.25%
 HKD2,000,000 超
 16.5%
 16.5%

 

*1 当優遇税制の恩恵を中小企業に集中させるためにグループ企業間で恩恵を受けられる会社は1社に限定される条文が盛り込まれる見込みです。

2.企業のR&Dに対する優遇税制
企業のR&D活動を後押しするために、条件に合致するR&D費用HKD2,000,000に対して300%の課税所得控除が認められ、HKD2,000,000を越えるR&D費用に対しては200%の課税所得税控除が認められることになります。

 

R&D 費用
 課税所得に対する控除 
 HKD2,000,000 まで 
 300%
 HKD2,000,000 超
 200%

 

香港特別行政区政府はこの新しい優遇税制について、2018年度からの実施を目指しています。


※本文より一部抜粋
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