Global Insight

グローバル・インサイト

Global Insight vol.38

日付2017/02/17

中国

 

【外国人就業ビザ取得に関する格付け制度】

1. 制度の概要
中国国家外国専門家局より「外国人来中就労許可制度試験運用案に関する通知」が公布され、2017 年 4 月 1 日 から外国人の就業ビザ取得制度が変更されることとなりました。 新たな規定のもとではポイント制度が導入され、分類表に基づき取得したポイントに応じて外国人を A 類、B 類、 C 類の 3 つにランク付けすることとなります。

2. 制度の詳細と特徴
- A 類:ハイレベル人材(得点:85 点以上)
中国政府が中国での居住及び就業を奨励する人材を意味しており、駐在員は通常 B 類又は C 類に属すると考えられます。
- B 類:専門人材(得点:60 点~ 84 点)
中国政府が中国での居住及び就業を認める人材を意味しており、従来通り影響なく中国での就業が可能と考えられます。
- C 類:普通人材(得点:0 点~ 59 点)
中国政府が中国での居住及び就業を認めない人材を意味しており、C 類に分類された場合中国での就業ビザ取得が認められず、中国では就業出来ない可能性があります(※)。
※現時点では 4 月 1 からの具体的な運用が不明ですが、何らかの救済措置が取られる可能性があります。

3. 分類基準
A 類~ C 類に分類するための基準としては複数存在しますが、主に1年齢、2学歴、3中国語の水準(保有資格 のレベル)、4年俸、5勤務日数、6勤務地等があります。

4. 実務上の影響
新制度適用による詳細な影響は現時点で不明確です。C 類に該当した場合には例外なく中国での就業が認められ ないとなった場合に備え、事前に対策を講じておいた方が良いと考えられます。

※本文より一部抜粋
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