Global Insight

グローバル・インサイト

Global Insight vol.51

日付2019/08/31

韓国

 

【来年の最低賃金について】

 


 韓国の最低賃金委員会では2019年7月12日に、来年の最低賃金を時給8,590ウォンに引き上げることを決定しました。
 時給で換算すると2.87%(240ウォン)の引き上げで、歴代3番目に低い上昇率です。新しい最低賃金は2020年1月1日から適用されます。
 文政権は賃金・失業問題への対応を重視しており、大統領の選挙公約として2020年までに最低賃金を時給10,000ウォンにすることを目指していましたが、景気不振で中小企業や個人事業主には大きな負担となり、当初の目標達成は難しい状況と判断したようです。

 今回最低賃金が引き上げられたことで、1か月の労働時間を209時間と規定している会社はフルタイム勤務者の最低賃金月額報酬は1,795,310ウォンになります。

 対象になる企業は1人以上の労働者を雇用している全事業会社です。韓国の最低賃金法で非正規雇用が多い経済の実情を踏まえ、契約期間が1年未満の契約社員に対しても最低賃金以上を支払わなければなりません。違反した場合は、事業主に3年以下の懲役また2千万ウォン以下の罰金が付加されます。
 ご参考までに、現在適用されている最低賃金は時給8,350ウォンで、1か月の労働時間を209時間と規定している会社のフルタイム勤務者の最低賃金月額報酬は1,745,150ウォンです。



※本文より一部抜粋
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